築地で世界のお祝い料理を楽しむ会第3回シンガポール報告

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築地で世界のお祝い料理を楽しむ会 3回シンガポール 報告

昨日11月24日

「築地で世界のお祝い料理を楽しむ会第3回シンガポール イーサンとアンクークエ」を開催しました。

前日とうって変わって晴れわたる青空、お祝い料理の会にふさわしいお天気となりました。

写真撮影はすべて小端アキコ  無断転載はご遠慮ください。

いつもの築地のスタジオです。シンガポールのミックスカルチャーについて、プラナカン文化の研究をしておられるイワサキチエさんからまずはレクチャーを受けます。

シンガポールの伝統衣装、サロンクバヤを着ていらっしゃるイワサキチエさん。


シンガポールは大きさが東京23区くらいと、面積でいえば小さい国なのですが、そこにインドや中国や様々な国から貿易などのビジネスを展開するため移民がやって来て住み、お互いに影響を受けあいながら独自の文化がつくられてきました。

前回のスリランカの時もそうでしたがミックスカルチャーの面白さってありますね。

シンガポールにはまだ行ったことはないのですが、マレーシアのペナンに行ったときには、インド人街に行くと通りに漂うスパイシーな香りからしてインドだったし、中国人街では京劇のような恰好をした人々がねり歩いて中秋節のお祭りをやっていたりで、それぞれの賑やかなコミュニティを覗いて歩くだけで楽しい!という感じがありました。

文化が混ざり合うと不思議なパワーと魅力が生まれる気がするのです。

特にシンガポールのプラナカン文化は華やかです。女子好きのする鮮やかパステルの食器やビーズ刺繍、3段式の花模様のお弁当箱などとても可愛いらしくて、「可愛い!ほしい~!」と声も上がっていました。

貿易で財を成した商人たちの粋を凝らしたプラナカン風邸宅もまるでレトロな映画のセットのようで素敵です。

料理でいえば、福建料理、潮州料理、海南料理、マレー料理、南インド料理、どれもシンガポールに根付いているものですが、そんな料理の幅広さも特筆すべきものですね。中でも海南チキンライスや肉骨茶(バクテー)は日本でも大人気ですし。数ある店の中から美味しいお店を見分けるちょっとしたコツなども教えてもらいました。

さて後半はシンガポール料理の平岡シェフのもとでお祝い料理をつくる実習タイムです!

シンガポール料理といえば平岡先生です。長く研鑽を続けておられます。


旧正月や女の子が生まれたときに食べられるお祝い菓子アンクークエ(アンクーは赤い亀、クエはお菓子の意)は中国にルーツをもつお菓子で、繫栄や長寿の象徴でもある亀や桃の型で抜いて蒸すもち菓子です。

もち米粉にサツマイモのペーストを混ぜた生地はもっちもちで、中のピーナッツ餡はコクがあって美味しいのです。

型抜き作業はコツをつかむとキレイにポンと抜けて楽しいです。

もち米粉とサツマイモのペーストの生地、混ぜます。


ピーナツ餡を生地で包みます。


型に詰めて

桃の型抜きうまくできました!


蒸し器で蒸します。ほんの10分ほど。

そしてメインのイーサン(魚生)です。

イーサンは魚の刺身と野菜やハーブ、柑橘類、ナッツ、揚げたワンタン皮、紅ショウガなどさまざまな具材をこれでもかと盛り付けて混ぜて食しますが、混ぜるところが後述しますがメインイベントでもあります。

前回のブログでも書いたように、中国の白身の魚の刺身を使った混ぜサラダがルーツかもしれませんが、シンガポールでは旧正月が近づくと、即席イーサンセットが市場やスーパーでも売られるほどポピュラーなお祝い料理として定着しているそうです。

使ったたくさんの食材はこちら。一つ一つの具材に何かしら意味があるのはおせちにも似ています。

まずは大根とにんじんを中央に置きまして


まわりに具を置いていきます。砕いたピーナッツや白ごま、爽やかな香りの文旦

さらに平岡先生自家製の紅ショウガ、パクチーを盛り


らっきょう、揚げたワンタンの皮、ライムリーフを刻んだもの


そしてサーモンにはたっぷりの五香粉、ホワイトペッパーを振りかけます!


きれいに盛り付けて、さてどうするのかと言うと、

ぐっちゃぐちゃ~~!!に混ぜます!!

皆でお皿を取り囲んで四方から箸を伸ばして具をつかみ、それを高く持ち上げてはぐちゃっとたたきつけるように混ぜていきます。

もう情け容赦もなく、これでもかとぐちゃぐちゃにするのが良いそうで、下の右の写真のように現地では大変な状況になるようです。日本のイメージでいうとここまでの惨状(笑)は残念な気がしてしまうのですが、ぐちゃ度が増している方が思い切りが良くめでたいのでしょうね!

そもそもこの料理は漁に関連づいているという事なので、お箸を持ち上げるアクションは今日は大漁~~!!!という収穫の喜びを表す意味があるのかもしれないです。そして豪快に混ぜるほど良いということですね。「もっともっと盛大に混ぜて良いですよ!!」とレクチャーされるのですが、日本人の私たちはテンション上げ上げで混ぜながらもそこまでぐっちゃぐちゃにはできないのでした、律儀。笑

でもこんな風にお皿を囲んで楽しく食べるというのが良いですよね。

マスクもしてるし大きな掛け声はかけられませんでしたが、それぞれに願掛けしながら楽しく頂きました。

本場のイーサンは味わってませんが、今日頂いたイーサンはかなーり!!美味しいレシピだと思います。サーモンと文旦(本場ではポメロ)が爽やかで揚げたものやハーブなどいろんな具材の食感、香りが良くて、大きなお皿でも1/3くらいペロリでした。

そして平岡シェフのつくった棗茶をいただきました。

棗やロンガン(龍眼)、クコの実、生姜、氷砂糖などをいれて煮だしたお茶で、シンガポールでは結婚式にの際に頂く飲み物だそうです。棗もロンガン美味しいですね。薬膳でもよくつかわれるものですし、長く健康で健やかに幸せにといった意味があるのでしょうか。

優しい甘さのテーアンチョ(棗茶)


本当のお祝いの席のように綺麗に出来ました。


ご参加いただいた皆様、ありがとうございました

平岡シェフとイワサキチエさんの経験と知識の蓄積をシェアして頂いて、

とてもありがたかったです。大変勉強になりました。

今年のお祝い料理の会はこれで終了、来年は1月からまた始動予定です!

お楽しみに。