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​Think EAT LABブログ

ラトビア夏至祭りのチーズを食べよう!



【夏至祭りとは】


関東は昨日から梅雨入り。しばらくは鬱陶しい天気が続きそうです。すでに台風も発生してるし、夏から秋はゲリラ豪雨も多いし、まあ日本ってほんとに雨の多い国なんですよね。でも降るときは降ってくれた方が良い!ということで、積極的に雨の季節を楽しんでいきましょう。


日本は梅雨真っただ中であまり意識することはないと思いますが、6月といえば夏至があります。一年で一番日の長い日ですね。


おもに北ヨーロッパ各国では、古くから夏至を祝う風習があります。太陽を崇め豊穣を予祝する祭りです。スラブ圏ではイワン・クパーラ祭という夏至の豊穣祭りがあり、スウェーデンでは街の中心部にメイポール(夏至柱)を立て人々がその周りを回りながら歌ったり踊ったりします。同じようにフィンランド、ノルウェー、デンマーク、ポーランド、そしてバルト三国でも夏至を祝います。


夏至は太陽を崇め豊穣を祝うということはいいましたが、もう一つには子孫繁栄を祝う意味もあり、男女の結びつきに伴ういわれが各国に多くあります。


曰く、

“井戸または泉を裸でのぞくと、水面に未来の夫の顔が映る。”

“夏至の日は早朝に起きて、朝露で顔を洗い、再び眠りにつく。こうすると、将来の夫に夢で会える。”

“夏至の夜交差点に立つと、未来の夫と巡り合う。”

“夏至の夜、井戸で鍵が触れ合う音を聞けば、その家の女主人となり、赤ちゃんの泣き声を聞くと、子供が生まれる。”などなど。


夏至の夜に出会った人と結ばれるという沢山のいわれと夏至の夜に火を囲んで夜通し歌い踊る、という過ごし方になにか根源的な人間の営みが垣間見えます。


日本でも唯一夏至祭りがおこなわれているのが伊勢の二見が浦で、海に浮かんだ二つの岩が夫婦岩で、夏至の頃はこの二つの岩の間から太陽が上るのですが、象徴的な感じがありますね。


夏至祭りで見かけたラトビアの絵になるカップル。
夏至祭りで見かけたラトビアの絵になるカップル。

【夏至祭りのラトビアへ行く】


さて、2014年から2018年にかけて3回バルト三国を訪れたのですが、そもそも行くことにしたきっかけが夏至祭りでした。


日本の一番大きな祝日といったら間違いなく(今のところ)正月だと思います。どんなにクリスマスやハロウィーンで盛り上がろうと正月は別という感覚がありませんか?


大げさに表現すると「一年の始まりのこの新しい一日」を汚れなく過ごしたいという感覚が私にはあるのですが、その中でふと考えたのは海外各国ではどう過ごしているのだろうか?おせちのように何か特別なものを食べたりしているのだろうか?ということでした。

そして色々とリサーチした結果分かったのは、各国には各国の大事な日があり、それが正月とは限らないということでした。(←あまりにも当たり前の結論が恥ずかしい。)


そこで、正月とは真逆の季節である夏にお祝いがある国を探してみたところ、夏至という日に辿りついたのでした。なんか経緯が非常に軽くて、書いていてちょっと情けなくなりますが事実だからしょうがない。


北ヨーロッパの各国、特にバルト三国のラトビアは、より昔ながらの伝統的な形での夏至のお祝いを守っている、夏至の日にミッドサマーチーズというフレッシュチーズを作って食べるというネットの記事を見つけて、絶対に行ってみようと思ったのでした。


ミッドサマーチーズをつくっている女性。
ミッドサマーチーズをつくっている女性。

ラトビアに行くにあたり親身に協力してくれたのが現在私も理事をしているNPOの代表Kさんで、こうして築地でハレの日のお祝い料理の企画を続けているのも、この経緯が始まりなのです。


閑話休題。


今年の夏至は6月21日なので少し遅れるのですが、7月7日(金)にラトビアで教えてもらったミッドサマーチーズとラトビアの夏の料理を皆さんとシェアしたいと思います。

ラトビアの首都リガ郊外の“ヤーニスの丘”で再現された、古代夏至祭りの様子を撮影した動画もありますので、ぜひ観ていただきたいです。


さて、ここからは告知になります↓

皆さまのご参加をお待ちしておりますっ!




【築地で世界のお祝い料理を楽しむ会第7回ラトビア 夏至祭りを祝う!ラトビアのミッドサマーチーズとビーツのスープ、黒パンのサラダ】


日本では梅雨の真っただ中となるためお祝いというイメージから遠い時期ですが、北ヨーロッパ各国では夏至を祝う様々なお祝い行事があります。ラトビアでは夏至はリーゴの日またはヤーニスの日と呼ばれ、野外でお祝いします。初夏の草原に咲き乱れる花々を摘み、花輪をつくり頭に乗せ、焚火を囲み一晩を歌い踊り過ごすのです。

そしてこの時、ミッドサマーチーズという特別なフレッシュチーズがつくられます。

このチーズを日本で見たことはありません。レストランなどで出されることはなく、現地に行かないと食べられないものですが、手作りすることができます。

皆さんとミッドサマーチーズをつくってラトビアの夏至祭りを味わってみましょう。

ビーツの冷たい夏のスープや黒パンをつかったサラダ、ルバーブジャムのデザートもいただきます。ぜひ一緒に楽しみましょう!!


【日時】

2023年7月7日(金)10:30~13:00

【場所】

築地魚河岸キッチンスタジオ

中央区築地6丁目26-1魚河岸スタジオ3F

【参加費】

5,500円

【お申込み】

下記URLからお申し込みください。(外部リンクに飛びます)

https://peatix.com/event/3609900


【内容予定】※予定は前後する可能性があります。

▼前半

・挨拶 

・ミッドサマーチーズつくり

・ビーツの冷たいスープ デモンストレーション

・黒パンのサラダ デモンストレーション

・ルバーブと黒パンのデザート デモンストレーション

▼後半

・試食

・夏至祭りの動画やバルト三国の写真と文化の紹介

・片付け(ご協力をお願いします。)

終了


【当日の料理予定】


① ミッドサマーチーズ

⇒キャラウェイやバター、卵が加わったリッチなフレッシュチーズ


② ビーツとケフィアの冷たいスープ

⇒リトアニアの“シャルティバルシチェイ”が有名ですが、ラトビアでも食べます。


③ 黒パンのサラダ

⇒黒パンを使った夏の美味しいサラダをご紹介します。簡単で美味しいので家リピ必至!


④ ルバーブジャムのデザート

⇒ルバーブジャムと黒パンを細かく挽いたものとクリームを層状にしたデザート。


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主催:ThinkEATLAB

https://www.think-eat.info

協力:NPO法人国際芸術家センター

https://iactokyo.jp

協力:NPO法人築地まちづくり協議会

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