
未病スペシャリストとは
~ホーム管理栄養士のススメ~



「じゃあ“管理栄養士”はなんのためにいるの?」
人々の生活が豊かになってくると、
栄養の摂りすぎや偏った食生活、コンビニ食や個食など、
食を取り巻く環境は複雑になりました。
たっぷり食べていれば病気にならないわけじゃないことが圧倒的に増えたのです。
そんな頃にできた“管理栄養士”という職業は、
食事の提供だけではなく、溢れる情報の交通整理役として、専門的な知識のもとに、
人々の健康を守るスペシャリストとしての意味合いが大きくなりました。
「未病スペシャリスト」とも云えます。
「“栄養士”ってそもそも何をする仕事ですか?」
もともと日本で栄養士という資格ができたのは、戦後間もない昭和22年。
人口の大半がお腹を空かし栄養不足だった頃に、
栄養という分野の専門職として国家資格となりました。
栄養の付くものを工夫してたっぷり食べさせる、
というのが栄養士の仕事の一つの使命でもありました。
子どもたちが健康に元気に育っていくための学校給食、
病院食の献立作りや食事の提供は栄養士の大事な仕事です。



「未病」と「病気」の分かれ道とは
そんなどちらに転んでもおかしくない状態から、
本当に病気にまで進んでしまうのを留める、防ぐのが
現代の「管理栄養士=未病スペシャリスト」の大きな役割です。
欧米では病気になったとき真っ先に相談できる
ホームドクターというかかりつけ医の制度があります。
自分のカラダのことをよく知っていて、
性格や人となりもよく知っているかかりつけ医が身近にいれば、
自分や家族の健康を守るのにとても頼ましい存在となります。
が、日本ではそういう制度はなく、
病気にかかってあわてて病院に駆け込むという人が大半。
しかしそうなる前に、防げるポイントはないでしょうか?
日々のちょっとした気になることを相談できたり
食生活や食習慣のアドバイスを受けたり、
そんなちょっとしたことが未病から本当の病気へすすむのを防げるのです。
その良きパートナーになるのが「ホーム管理栄養士」です。
「未病ってなんですか?」
「未病」というのは、「まだ病気になっていない状態」
「病気といえないが健康でもない状態」のこと。
生活習慣病予備軍の人たちにアンケートを取ると、
自分はまあまあ健康と答える人がほとんど。
実際血圧が高くても、血糖値が高くても、それによる自覚症状はほとんどありません。
「年1回人間ドックを受けているから大丈夫だよ。」
そうでしょうか?
受けただけで満足、結果はあまり見ていないという方が多いのです。
「そもそも結果を見てもよく分からないし、医者には特に何も言われなかったよ。」
という方も多いのです。
医者に何も言われなかったということを過大評価していないですか。
健診の結果を事細かく説明する医師というのはほとんどいないのが現状です。

「ホーム管理栄養士」とともに自分の健康を守る
病気にかかってしまうと、
自分のカラダであっても、自分でコントロールできない部分が増えてしまいます。
診察代、通院代、服薬代など経済的負担も大きく、
時間や行動の自由も制限されてしまいます。
病気になってしまってからの大変さ、お金や気持ちの負担を考えれば、
未病の段階で良い方に変えていく方がどんなに楽でしょう。
「ホーム管理栄養士」は
個人やご家族の健康をまもる未病スペシャリストとして、
さまざまな生活習慣病のリスクを熟知し、
食生活や栄養相談、健康のことなど
何でも気軽に親身に相談できる心強い存在となります。
年齢を経ても若々しく健康的な生活を送るため、
最初の一歩を踏み出してみませんか。